プロが解説!ガス給湯器による光熱費の節約術とは? | 最新情報 | 金森藤平商事株式会社

コラム プロが解説!ガス給湯器による光熱費の節約術とは?

ご家庭で消費するガスの約7~8割が、お湯を使用することによるものです。ここでは、水道代も合わせて、水道光熱費を安くする方法をご紹介します。ガス給湯器を賢く使って、家計への負担を減らしましょう。
また、ここでご紹介するポイントは、給湯器を長持ちさせることにも繋がります。

ちょっとした工夫でガス代や水道代を節約できるものばかりです。是非ご参考にしてください。

ガス給湯器で消費する光熱費を安くする方法とは?

1.リモコンは必ず取り付ける(給湯専用のガス給湯器の場合)

給湯専用のガス給湯器(追い炊きや暖房機能がない給湯器)をリモコンなしで使用することはできますが、常にガスの消費量が最大の状態で燃焼してしまいます
また、リモコンがないと水栓の種類によっては適温に調節する手間がかかり不便さを感じます。
リモコンを付けることで、給湯温度に合わせ必要なガス量に比例制御されますので、無駄なガスの消費を抑えることができます

リモコンは必ず取り付けてもらいましょう。

2.設定温度を必要な温度にして使用する

1で説明したとおり、ガス給湯器はリモコンで設定した給湯温度に合わせて、ガスの量を制御します。よって、熱いお湯を出そうとすればガスをたくさん消費してしまいます。

手や食器を洗う時に必要な湯温は、入浴時に必要な湯温より低くて済むはずです。面倒がらず、都度必要な給湯温度にして使用しましょう

2台以上リモコンが付いているご家庭では、浴室リモコンが常に“優先”になっていませんか?そうすると、そのままでは台所や洗面所のリモコンで給湯温度の変更ができないので、気にせずお湯を使ってしまうと結果的に無駄なガスを消費してしまいます。

また、水栓にサーモスタットが付いている場合、出湯量は十分なのにサーモスタットで温度調節しても、給湯器で消費されるガスの量はあまり変わりません。よって、サーモスタットで湯温を調節するよりリモコンで適温に設定した方が、ガス代を安くすることができます。

3.出湯量を少なくする

2と関連して、当然出湯量もガスの消費量と比例します。お湯をたくさん出そうとすれば、その分ガスもたくさん消費します

右図のような混合水栓は、ほとんどの製品が根元のネジで出湯量を調節できるようになっています。
また、キッチンや洗面所のキャビネット内には、止水栓という部材があり、そこでも出湯量を絞ることができます。
洗面所など、あまり勢いよくお湯を出す必要がない水栓なら、元から出湯量を絞っておく方がガス代や水道代を抑えられます
こうした調節がご自分でできそうにないようでしたら、お気軽にガス屋さんに相談してみましょう。

入浴中のシャワーの勢いが弱いのは困りますが、必要最低限の出湯量で使用する癖をつけるよう心がけましょう。

4.水で済む時はお湯を出さない

当たり前のことですが、お湯を出さなければガスは消費しません

ですが、例えばキッチンや洗面所のシングルレバー水栓をいつもお湯側の方にしていると、少し水を出したいだけなのに給湯器ではガスが点火しているということになります。写真のようなシングルレバー水栓は常に水側にしておくと良いでしょう。

また、何度もお湯を出し止めすると、その都度給湯器が作動するので、給湯器の寿命が短くなることにもつながります。

水で済むようでしたらお湯を出さない(給湯器を点火させない)よう心がけましょう。

5.浴槽に入れる湯量を減らす

あふれるほどのお湯が入った浴槽に入るのは気持ちいいことですが、毎日のことですし、当然湯量が多いほど水道代やガス代が嵩みます

湯はりする時、浴槽の形状にもよりますが、人の体積分を考慮すると6割くらいの湯量でも十分肩まで浸かることができます。

自動で湯はりするならリモコンの湯量設定を少し下げる、落とし込みでしたらタイマーを活用するなど、浴槽の湯量に注意しましょう。

6.自動保温の設定時間を短くする

追い炊き付きの給湯器の多くは、自動湯はりしたお湯の自動保温機能が付いています。

保温時間は大体、0時間~8時間まで選択できるようになっていることをご存知でしょうか?
デフォルト(初期設定)は4時間になっていることが多いので、設定を変更しないと必要がないのに自動で追い炊きをして、無駄なガスを消費してしまいます。

保温時間はできるだけ短くしておきましょう。

7.追い炊きする回数を減らす

追い炊きは、給湯に比べ熱効率が良くないですし、当然使用しない方がガス代を節約できます。

6でご説明したとおり保温時間を短くして、ご家族の入浴時間の間隔をなるべく空けないように心がけ、追い炊きする回数を減らしましょう。

8.なるべく浴槽にフタをする

次の人がすぐに入浴するならそんなに神経質になる必要はありませんが、浴槽に張ったお湯は、フタをしていないとどんどん熱が逃げてしまい、冷めてしまいます。

湯はりの時や入浴後は、必ず浴槽にフタをしましょう

9.シャワーヘッドを節水タイプのものに替える

最近ではさまざまなタイプの節水シャワーヘッドが発売されています。単に節水できるだけでなく、ボタンでお湯を止めたりシャワーの水流や角度を変えられるものまであります。

節水シャワーヘッドにすると、30%~70%の節水が可能となります。また、水道代だけでなくガス代も節約することができます

値段は1,000円台から数万円のものまでありますので、ご自分に合ったものを探してみると良いでしょう。交換はご自分で簡単にできるものがほとんどです。

ただし、勢いはあってもシャワーの穴が細いので、場合によっては水圧が足りない、ぬるくなったと感じることもありますので注意が必要です。

10.高効率給湯器に買い替える

ガス給湯器の給湯時の熱効率はだいたい80%くらいですが、現在各メーカーは高効率型のガス給湯器「エコジョーズ」を主流に製造しており、その熱効率は95%にもなります。

その仕組みを簡単に言うと、ガスを燃焼させた時に放出される排気ガスの熱を更に給湯に利用する、というもの。

従来型の給湯器と比べ、値段は2~3万円程度高いですが、数年で元が取れますのでおすすめです。

いざ壊れてから買い替えるとなると、数日間お風呂に入れないことにもなりますし、使用年数が10~15年経過しているのであればそろそろ買い替えを検討してみた方が良いかもしれません。


いかがでしたでしょうか? 9と10以外はお金がかからず、誰でも簡単に実行できることばかりだと思います。
お財布にも環境にもやさしくお湯を使うために、これまでの使い方をちょっと見直してみましょう。

分からないことやご相談がありましたら、お気軽にガス屋さんに訊いてみましょう。きっと親身になって対応してくれるはずです。

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